ヒプノセラピスト・講師
地元福岡の大学を卒業後、国際線航空会社に入社。たくさんの国々を訪れ、違う文化、違う価値観の人々と接し、「自分らしさ」とはどういうことなのかを知りたいと強く考えるようになっていきました。
そんな私のヒプノセラピーとの出会いは、ある日、書店で何気なく、たまたま手に取った本の中に「ヒプノセラピー」という言葉を目にした時でした。今になって思えば、偶然という名の必然だったのかもしれません。
その後、興味が加速し、ヒプノセラピーを体験し、幼い頃の自分にはどうすることも出来ずに潜在意識に封じ込めてしまった体験や、もちろん覚えているはずもない前世のつらい記憶が原因で、心にネガティブな感情や不安などがまとわり付いていることを体感しました。それを知り、解き放つことで、心がどんどん軽くなっていくのを感じました。さらに、ポジティブな感情を伴った心の声もしっかりと聞き取っていくことができるようになっていったのです。
私自身のヒプノセラピー体験
セラピストに導かれて降り立った前世の記憶は、ヨーロッパのどこかの自分の家の前。石畳の緩やかな坂道沿いに建っている家は石造りで、長屋のような一続きの家が並ぶ内のひとつでした。私は6歳くらいの女の子で、時代は中世という感じがします。私はその家で、厳格な牧師で教師の父親、父親に口答えしない控えめな母親、やんちゃな弟と平凡に暮らしていました。
大きな出来事が起きた場面へ進むようセラピストに促され、時間を進めていきます。すると、寂しくて不安な気持ちに押しつぶされそうになりながら、家の窓から石畳の通りを眺めている自分が見えます。どこか知らない場所へ一人で行かなければならず、その迎えの馬車を待っている私。ただただ寂しさのあまり、何も考えることができず、身も心も石のようになっているのを感じます。
さらに大きな出来事が起きた場面へ進むと、四方を真白な壁に囲まれた部屋の中に一人ぼっちです。自分がどこにいるのか全く分からないまま、寂しさが体中を覆い、感情がマヒしてしまったように感じます。「寂しい。だれもいない・・・。一人ぼっち・・・」そんな思いだけが、頭の中に充満しています。
たった一人でその部屋の中で、どんどん大きくなる寂しさを感じていると、右手に白いカーテンのようなものが掛かっているのだと分かりました。病院の病室でベッドの間を仕切るために使うカーテンのようです。私はどうも、伝染病の一種にかかっているらしく、家族から隔離されて、たった一人、病室にから出ることができず、誰もお見舞いに来てはくれません。
さらに大きな出来事が起きた場面へ進むよう促されると、ただただ寂しいという思いに囚われてしまい、時間を進めることが全くできません。セラピストにどうして進めないのかを聞かれても、その理由が分かりません。
そして、あっ!と気が付きました。「私は死んでしまったんだ。6歳という幼さで、愛する家族に二度と会うことも出来ずに、一人寂しく・・・。お母さん、どうして来てくれないの?お父さん、私のことが嫌いなの?」と悲しみがこみ上げてきて、涙が止めどなく流れてきます。その短い生涯を閉じ、その少女の体から抜けだした魂の私は、白い部屋の天井の辺りから、ベッドに横たわる少女の姿を見ています。
前世の私から贈られた大切なメッセージは「人生を楽しむために生まれ変わってきたんだよ!」ということでした。以前の私は、何か楽しいこと、嬉しいことを得るためには、その代償を払わなければならないという観念に縛られていました。というより、その観念に縛られていることすら気づいていなかった気がします。楽しい時間を過ごしているはずなのに、罪悪感を感じたり、家族に「楽しんでおいでね!」と笑顔で送り出されても、本当は快く思っていないのではないだろうかと後ろめたさを感じたりしていました。「楽しい時は、楽しめばいいんじゃないの?」と不思議に思う人がほとんどでしょうが、頭では理解できることが、感覚ではすっきりと受け入れられず、矛盾する二人の人間が自分の中にいるかのような違和感でした。前世からのメッセージを受け取った後の私は、「人生を楽しむ!」ということが人生の目的のひとつだと理解でき、どんなに小さな楽しみも見逃さずに、毎日を楽しんでいます。
そして、嬉しいおまけが付いてきました。数か月経ったある夏の日、あることにふっと気が付きました。毎年夏になると肘や膝、ふくらはぎを中心にできていた発疹がほとんど出ていないのです。それは痒みを伴う上に、治る過程で小さな点が大きく輪になって広がり、見た目にも気持ちの良いものではありませんでした。ストレスが消えた分、体に出ていた症状が消えたのかもしれませんが、「体に出ていた発疹は、前世で伝染病にかかっていた時の名残だったんだな。もう必要ないのに、現世まで引きずっていたんだな」と、理屈ではなく、直観で感じました。それを理解した後は、不思議なことにその症状は全く出なくなりました。心を癒すことは体を癒すことにつながるということを身をもって体験しました。
その後も何回もセッションを受けていく内に、不要なネガティブな観念を脱ぎ捨て、人生の目的の核となる大切なものが何なのかがしっかりと理解できる幸せと共に毎日を送っています。ヒプノセラピーに出会ったあの日の偶然に、本当に感謝しています。
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自分の進むべき方向が分かった時の爽快感は素晴らしいものでした。「理想の自分」に向かって行動を始めるのに、遅すぎるということはないと気づいたのです。気づいたその時から、一歩ずつ進んで行けばいい、そしてまた、その道中を楽しむことが、人生を楽しむことなのだ、とも。今、自分自身と自分の人生が愛おしく、大切に思えて、毎日が輝いています。毎日が愛と喜びに満ちています。
ヒプノセラピーを通して、たくさんの方々が自分らしさを取り戻し、自分自身を愛し、愛する人と共に人生を楽しく、精一杯生きていくためのお手伝いが出来ればと切に願っています。
東京・五反田の日本ホリスティックアカデミーにて、ヒプノセラピー・ベーシックコース、ヒプノセラピー・マスターコース、前世療法プロフェッショナルコース、年齢退行療法プロフェッショナルのコース、および日本臨床ヒプノセラピスト協会 (JBCH: Japan Board of Clinical Hypnotherapists) 認定インストラクター養成講座を修了しました。
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